乳児保育の大切さ

保育園巡回では、保育園から事前に

どのような目的で観察を希望しているかを伺います。

 

例えば・・・

「身支度などは独りでできるのですが、

1日の生活の流れがなかなか身につかないのです。

私達(保育者)はどのようにかかわっていけば

この子が困らずに自信を持ってできるのかを知りたいのです」

などのように話されます。

 

生活の流れを見ていると、確かに少々困っていて

とても自信なく周りを見て、着替えをしたり

汚れものをカバンに入れています。

 

カンファレンスで、日ごろどのようにかかわっているか

できる場面はどのようなとき、など情報をいただきます。

 

その情報をもとに、いくつかの提案をしてきます。

私は提案をするだけで、実際にそれを実行するかどうかは

保育者が決めます。

 

私はその目的を達成するために保育場面で

どのようなかかわりをしたらよいかを主に伝えています。

乳児期のこどもたちは、あそびや模倣の中で

多くのことを学ぶことが多いです。

ですので、どのようなあそびをしかけたらよいかも

お伝えしています。

目新しいあそびではなく、保育者が知っているあそびです。

それを一工夫する方法です。

 

乳児期の保育では、五感を使って、沢山身体を動かして

こどもたちが自分でできたことをしっかり認めてくれる

大人の存在が大切だと思っています。

そのことで意欲や自尊心、自己効力感が育まれるからです。

 

ひとりひとりの発達のペースに合わせて、

どのような遊びを提案するかを考えながら保育をしている、

そんな保育者とお仕事をさせていただけることで

私は沢山学ばせていただいています。

そしてそのたびに、乳児保育がどれだけ重要な役割を担っているか

改めて知るのでした。