その行動には理由がある

「突然かんしゃくを起こすが、なぜなのか分からない」

保護者からのご相談でよくある質問です。
確かに突然騒ぎ出されると保護者にとっては「何が起きているか分からない」
と感じるのも仕方ないと思います。
でも、こどもにとっては「理由」があるのです。
例えば「悲しい」「悔しい」「怒っている」「怖い」などなど・・・

 

しかし、その「理由が上手に説明できないから」泣き出したり怒ったりするのです。
裏返すと、こともにとってはそれらの行動が
「不快を取り除きたいサイン」 ということになります。

 

では、そのような時、大人はどうしたらよいのでしょうか?
「こどもの言葉にできない思いや感情をくみ取ること。
そしてそれを言語化したり、共感すること」
例えば・・・
「Aくんの使っていたおもちゃが使いたかったんだよね?使えなくて悲しかったのね」
「Bくんに負けて悔しいよね。勝ちたかったんだね。」などなど・・・

 

そして、こどもがテンションが高くなっているため、接する大人は
「冷静に」「落ち着いて」対応すること。
大人のテンションの高い対応が、こどもにとって刺激を助長します。

 

状況によっては、どのような声掛けでも刺激になることもありますので、
そのような時は、安全を確認しながら「クールダウン」することも良案です。
これは、刺激を減らすことが目的です。
こどもによっては
「暗い場所に行く」「狭いところに入る」「部屋の隅に行く」「布団をかぶる」
などの行動を示すこともあります。
そういう時は、「自分で落ち着こうと努力している状態」ですので、
安全を確認しながら、極力、独りの時間を担保していくことがよいと思います。

かんしゃくを起こしたくて起こしているこどもは、おそらくいないと思います。
思い通りにならず、それが誰にも理解してもらえないから、だしてしまっている。
ですので、そのような時は、ぜひ怒らないでください。
こどもの気持ちに寄り添ってあげてくださいね。