自分の感情や感覚に気づくこと

小学校・中学校での巡回でご相談に上がることの一つに

「自分の考えを書けない」

ということがあります。

 

統計はとっていませんが、私も最近、増えてきたなぁ、と感じています。
ペアワークで、感想を伝え合う課題がありますが、

「楽しかった」「面白かった」

という声は聴かれますが、少し踏み込んで

「どこが楽しかった?」「何が面白かった?」と質問すると
途端に口ごもってしまいます。
少し頭の回転の良い児童生徒は、

自分の持っている知識を駆使して答えますが
その答えは本人にフィットしていないような気がします。

 

カウンセリングでも、とある事象を取り上げ、

その時の心の動きについて話し合いますが、

「涙が出た」

とは言うのですが、心の動きについては
「何もない」

と答える方がある一定数います。
その時の感情に直面する怖さや、嫌な感情に蓋をしたい、

という気持ちもあるのかもしれません。
しかし、

「本当に何もない。何もないのに何を考えればいいのですか?」

と言われると、どうしたらよいか・・・

 

うーん・・・これはどうしたらよいものか・・・

 

学校には可能な範囲で、

感情や感覚に気づくための声掛けをお願いしました。
このことは、学校の成績には直接結びつかないかもしれない。
でも自分の人生を豊かにする助けにはなる。
そう私は信じています。

 

カウンセリングでは、身体を動かしながら、

感覚に気づいてもらうことを行っています。

とても時間はかかりますが、

少しずつではありますが、こころの動きを理解してもらえています。

 

 

とはいえ、恥ずかしながら私の娘も
「相手の気持ちが分からない」と小さいころから言っているので
こちらへの介入が先なのですが・・・

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